派遣社員として事務の仕事を探し、職場見学に行った企業は全部で4社。
職場見学に行った4社のうち3社は採用、1社は不採用となりました。
今回は、派遣(事務)の職場見学後の採用・不採用、結果がわかるタイミングについて体験談をもとにご紹介します。
派遣で行う職場見学について詳しく知りたい!と思っている人の参考になれば嬉しいです。
派遣先に職場見学後、不採用はある
派遣社員として就業する際、事前に行われる派遣先企業への職場見学。
面談や事前顔合わせなどと呼ばれることもあります。
一部では派遣は職場見学まで行けば採用決定とも言われていますが、筆者自身が職場見学に行った4社中1社が不採用となりました。
やっぱり職場見学後の不採用ってあるんだ…
そもそも派遣が職場見学まで行けば採用決定と言われている理由は、労働派遣法により派遣先企業による面接が禁止されており、職場見学が決定した時点で派遣会社の社内選考を通過している状況であるためです。
派遣先となる会社が、派遣労働者を指名することはできません。
厚生労働省 労働者派遣事業・職業紹介事業等 「派遣で働くときに特に知っておきたいこと」より引用
派遣開始前に面接を行うこと、履歴書を送付させることは禁止されています。
職場見学は本来、就業場所や業務内容の詳細を把握するために派遣労働者の希望によって行われます。
しかし、派遣の求人にエントリーして派遣会社の社内選考に通ると、派遣労働者の意思確認なく職場見学の案内をされるのが現状です。
職場見学を拒否することは可能ですが、拒否した場合その派遣先で働くことは限りなく難しくなると言えます。
派遣会社は複数のエントリーから、社内選考を行い派遣労働者を選定しています。
職場見学を断った場合、派遣会社が別の候補者に切り替える可能性が考えられます。
派遣会社の社内選考については、以下の記事でまとめています。
職場見学の基本的な流れ
職場見学は企業担当者・派遣会社の営業担当・派遣労働者の三者で行われます。
企業担当者の人数は状況によって異なりますが、筆者が職場見学に行った4社は1~2名でした。
職場見学の基本的な流れは以下の通りです。
- 派遣会社営業担当による派遣労働者紹介
- 派遣労働者による自己紹介(スキルや経験をメインに話す)
- 企業担当者側からの質問
- 派遣労働者側からの質問
職場見学を通して、派遣労働者は自分自身がその企業で問題なく就業できるかを判断します。
企業側も就業する派遣労働者が必要なスキルを持ち合わせているか、その企業に馴染めるかどうかを確認できます。
職場見学後に不採用となる理由
職場見学後に不採用になる理由の多くは、ほかの派遣会社との競合です。
採用枠が1名であっても、派遣先企業は複数の派遣会社で派遣労働者を募集しています。
複数の派遣労働者と職場見学を通して顔合わせを行い、採用枠1名の派遣労働者を決定しているのです。
筆者が職場見学に行った4社も、全て他社競合があったと聞いています。
結論としては、採用を前提として職場見学に行くのではなく、採用面接を想定して職場見学に臨むことをおすすめします。
それって実質面接なんじゃ…。
通常の採用面接では企業側から当たり前に聞かれる志望動機、前職の社名や退職理由などは、派遣の職場見学の場では避けるべき質問とされています。
この企業さん結構ズバズバ聞いてくるので…。
えぇっ…、わかりました。
営業担当によっては、事前に職場見学に行く企業でよく聞かれる質問を共有してくれたりします。
その中に、本来避けるべき質問とされている志望動機や退職理由が含まれているのは割とよくある話です。
質問された内容に答えないという選択をすることも可能ですが、企業側からの印象を考えると素直に回答した方が良いでしょう。
派遣労働者の持つスキルや経験が、派遣先企業が必要とする能力と一致するかを判断するのは本来派遣会社です。
~職場見学 翌日午前~
お待たせして申し訳ありません、企業様からの返答待ちで。
わかりました、お待ちしております。
~職場見学 翌日午後~
申し訳ございません、今回はお見送りとなりました。
そうですか…。
お力になれず申し訳ありませんでした。
いいえ、ご連絡ありがとうございました(めっちゃ選んでるじゃん…!)
本来は禁止されているのに納得いかない!と思うこともあるかもしれませんが、ある程度柔軟に対応しなければならないのが現状です。
職場見学に行った際の企業からの印象はもちろんですが、企業との窓口になる派遣会社の営業担当にも良い印象を持ってもらえるとスムーズに進む傾向があると考えています。
中にはスキル・経験面のみの質問で終了する企業さんもありました!
採用面接を想定して臨むことをおすすめしていますが、実際には派遣会社の営業担当も同席しますし、採用面接ほどの緊張感・圧迫感は感じません。
採用面接と同程度の質問をされる可能性もあるという心構えができていれば、困ることなく乗り越えられます。
職場見学後の結果がわかるタイミング
職場見学後の採用・不採用の結果は当日~遅くとも2日以内に分かることが多いです。
筆者が職場見学に行った4社の結果は、当日2社、翌日2社。
派遣の採用・不採用の結果は比較的早いタイミングでわかります。
しかし、結果が出るタイミングについては他社競合の職場見学進捗具合によっても左右されることがあります。
長いと1週間程度待たされることもあるようです。
自分の職場見学のあとに他社競合の職場見学の日程が組まれている場合、結果がでるまで時間がかかる可能性があります。
【体験談】採用事例と不採用事例
ここでは、筆者が実際に体験した職場見学後の採用・不採用事例をご紹介します。
採用事例
3社のうち2社は当日、1社は翌日に採用との連絡がありました。
職場見学では、3社とも志望動機や退職理由などについての質問をされることはなく、スキル・能力面の確認がメイン。
※1社は職場見学で色々と質問されると事前に伺っていたのですが、いざ職場見学が始まると今までの経験の話で盛り上がってしまい、質問されることはありませんでした。
採用結果が翌日となった企業についても、職場見学当日中に営業担当より連絡をいただき、職場見学では聞かれなかった企業からの追加質問に回答しました。
不採用事例
不採用となった企業は、事前に色々と質問されると伺っていましたが、実際はスキル・経験についてがメインで退職理由を深く聞かれることはありませんでした。
職場見学自体は終始和やかな雰囲気で終了。
しかし職場見学後、営業担当からのフィードバックで「1社在籍期間が短い前職があり、企業担当者が懸念を抱いている」との報告を受けました。
派遣会社は、職場見学前に派遣労働者のキャリアシートを派遣先企業に共有します。
キャリアシートに書かれているのは、主に業種・期間・業務内容。
派遣会社によっては在籍期間が短い職歴や、職場見学に行く企業の業務と関連性の薄い職歴は書かない場合も多いのですが、今回は在籍期間の短い企業で行っていた業務が、派遣先企業の業務に一番近かったため、あえて記載していました。
短い職歴は、雇用形態問わず気になるよね…。
フィードバックの時点で少し嫌な予感はしていたのですが、見事的中。
翌日不採用との連絡をいただきました。
本当に魅力的な企業だったので結果を聞いて残念だったのですが、気持ちを切り替えて頑張るしかありません。
職場見学の日程やお見送りのタイミングによっては、就業先決定まで時間がかかってしまうことも…。
できるだけ早く決めたい!という場合は、複数の派遣会社への登録がおすすめです。
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まとめ
今回は、派遣の職場見学後の採用・不採用、結果がわかるタイミングについて体験談をもとにご紹介しました。
職場見学まで進むことができても、他社競合の状況などにより必ずしも採用されるとは言い切れないのが現状です。
職場見学は事前準備をして臨むのがおすすめ。
しっかりと準備をしていること、就業意欲が高いことは職場見学の場でも十分伝わります。
あとは身だしなみと企業担当者とのコミュニケーションが取れれば問題ありません。
採用が確定しているわけではありませんが、万全の状態で職場見学に臨みましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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