自分はどんな強みを持っていて、どのように仕事に活かしていけるのか。
今回は『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』をご紹介します。
本書にはストレングス・ファインダー2.0のアセスメントを受けるためのアクセスコードがついています。
使用済みのアクセスコードは使うことができないため、新品購入がおすすめです。
中古で購入する場合は、アクセスコードが未使用であることを確認しましょう。
▼ヒトデさんの書籍についての記事
「欠点を克服する」「長所を伸ばす」どちらを選びますか?
欠点を克服することと長所を伸ばすこと、どちらを優先させていますか?
本書の冒頭にある「弱点を直すことを中心に回っている世界で生きている」という一文にハッとしました。
学生時代も、社会人になった今も、欠点を克服することに焦点を置いていることを強く実感したからです。
しかし、実際は長所を伸ばすことにエネルギーを注いだ方が人は何倍も成長することができる。
毎日自分が最も得意とすることを行う機会がある人は、機会がない人に比べて6倍も意欲的で生産性が上がるそうです。
自分の才能に気付き、強みにして、強みのゾーンに入ることで、仕事が上手くいくだけではなく、自信と希望にあふれ、他人を思いやる余裕が生まれます。
本書を読み、人間の強みに関する研究を行っているギャラップ社が開発したストレングス・ファインダーのアセスメントを受けることで、自分の才能を知り、強みにするためのアイデアを得ることができます。
自分の資質を測定し、強みを引き出す行動アイデアを知る
本書のストレングス・ファインダーのアセスメントを受けることで、人々に共通する言語化された34の資質の中から、自分が持つトップ5の資質を知ることができます。
ストレングス・ファインダーはあくまでも資質を測定するツールであり、導き出した資質を強みとして活かすためには行動していくことが大切。
本書では、自分が持つ才能に練習やスキル構築・知識習得などの投資を掛け合わせることで強みを引き出すための行動アイデアが複数紹介されています。
読んで納得して終わるのではなく、得られたヒントをもとに強みを発揮するための行動をしていきましょう。
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』の概要
本書の構成は以下の通りです。
- ストレングス・ファインダー2.0 概要
- 強みを見つけることの必要性
- 自分の強みの活かし方(各資質についての説明)
- Q&A、あとがき
まずは概要と強みを見つけることの必要性について目を通し、ストレングス・ファインダーのアセスメントを受け自分が持つトップ5の資質を測定します。
測定したトップ5の資質について、本書で紹介している同じ資質を持った人の声や複数の行動アイデアから、強みの活かし方を学ぶことができます。
本書の内容は「自分の強みの活かし方」についての内容が大半になっています。
できれば全ての資質の説明に目を通して、自分には当てはまらないであろう資質を知っておくことも大切です。
どんな仕事や役職であっても、大きな障害を避けることに役立ちます。
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』を読んでみて
ここでは、筆者自身が本書を読む前と読んだあとでどのように考え、そして今後どのように行動していくかをご紹介します。
自分の強みを理解していなかった
筆者は「自分の強み・長所は何ですか?」という質問が苦手です。
自分の資質を認識しておらず、明確な答えを持っていなかったことが原因だと考えています。
自然と行動・吸収してできるようになったこと、日々やっていること・考えていることを自分の強みとして認識することは難しい。
本書を読んで実感しました。
ガチガチな自分の強みを知る
ストレングス・ファインダーのアセスメントを受けた結果、筆者の持つトップ5の資質は慎重さ・責任感・親密性・達成欲・調和性でした。
- 用心深く油断せず、自分のことはあまり話さない、真剣である・事務的であるという評価を受ける
- 何でもやり遂げようと強い気持ちを持っている、頼りがいがあると言われたいがために相応しいふるまいをする
- すでに知っている人に引き寄せらせ、そこに大きな喜びを感じる
- 常に何かを成し遂げている必要がある、多忙で生産的であることに大きな満足感を得る
- 衝突や摩擦から得るものはないと考え、異なる意見でも一致する点を考える、現実主義者
これ、中々ガチガチの資質じゃない?(笑)
自分が持つ資質に該当していないものにも目を通しましたが、羨ましい・欲しい資質がたくさんありました。
それは6つ目にも7つ目にも自分は持っていないであろう資質がほとんど。
現実でも「凄いな」「ああいう考え方・行動をしたいな」と尊敬するような人が持っていそうな資質ばかりでした。
以前、職場の上司に「自分の仕事のスタンスを求めても、部下はついてこないよ」と言われたことがあります。
自分自身でも作業量・内容ともにやりすぎている認識はあったので「そうだよな」程度に納得していました。
このときの仕事に対するスタンスは責任感・達成欲という資質に通ずるなあと実感しました。
強みを活かすために
本書に書かれている自分が持つ資質についての行動アイデアは、今後参考にできそうなものばかりでした。
筆者は現在転職活動中なのですが、今までの仕事や成果の具体例と絡めることで、強みとしてアピールできそうだなと思えるものも。
自分の持つ資質を強みとして発揮できるよう、経験・スキルを重ねていきたいと思います。
著者:トム・ラスさんのプロフィール
トム・ラスさんはアメリカのベストセラー作家です。
ミシガン大学・ペンシルベニア大学で心理学の博士号を取得。
ストレングス・ファインダーを開発したギャラップ社には科学者・コンサルタント・アドバイザーとして参加しています。
本書のほかにも、日本語に翻訳された書籍が多く出版されています。
まとめ
今回は『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』をご紹介しました。
アセスメントにかかる時間は20分~30分ほど。
心理テストなどが好きな方であれば、楽しく回答できると思います。
自分の強みについて理解できていない、現在の仕事に悩みを持っている人に、ぜひ手にとって欲しい一冊です。
筆者自身、得るものが多い一冊でした。
読んで終わりではなく、強みを活かすために日々行動していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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